本日のお題 【夏に於けるエアコンの適切な使い方】 |
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エコ次郎先生、こんにちは。
今日も暑いですね...。。。夏だから仕方ないけど、どうにかならないんですかねーこの暑さ!家に居るとエアコンをずーっと使っちゃって、電気代が心配なんだけど止められなくて(>_<)
エコ次郎先生のおうちではエアコンってどうやって使ってます?やっぱり部屋の電気みたいに小まめに消した方が良いですよねぇ?
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エコ娘くん、こんにちは。高校生なのに電気代を気にしながらエアコンを使っているなんて、とても親思いなんですね。ですが、この暑さではそういった心配をしなくてもご両親も怒りませんよ。どこの家庭でも削れない出費ですので、そこは安心して良いかと思います。
我が家では室温が29度を超えるとエアコンを使うようにしています。妻が冷え性で、「エアコンを使うと途端に足先が冷えて浮腫むから29度までは使いたくない」と言うのが理由なのですが、29度を上回るとさすがに彼女の中での不快指数が我慢の限界に達するそうです。窓を開けていると風が通る家ではあるので、今のところはこの取り決めに従っていますが、まぁでも最近は朝でも29度を超えていますので、リビングはほぼ連日フル稼働ですね。
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え、フル稼働っていうことは、つけっぱなし???
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はい、そうです。エコ娘くん、いきなりですが問題です。
Q. エアコンの消費電力が大きいのはどのタイミングでしょうか?
1, 使い始め
2, 風量を上げた時
3, 設定温度を下げた時
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悩ましい・・・。そうだなぁ、2の「風量を上げた時」!
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残念!正解は、1の「使い始め」です。エコ娘くんは、小まめに点けたり消したりした方がエアコンの消費電力が小さいとお考えのようですが、エアコンに関しては逆なんです。車と一緒で、起動時が一番エネルギー消費量が多くなるので、頻繁にONとOFFを繰り返すよりも、自動運転で継続させる方が節電できます。ちなみに、エアコンの機種や使用環境にもよりますが、エアコンの電気代は起動時からの1時間は20円前後、その後は1時間につき5~10円程度と言われています。
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え~っ目からウロコ!じゃあ私の今の使い方は間違ってなかったんだ!良かった~!!
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そうなりますね。1時間以上の外出でしたら一度止めた方が良いですが、30分程度だけ止めるのであればずっとつけていた方が節約になりますので、在宅時は気にせずに使い続けましょう。
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今日来て良かった~!もう既に良い事を教えて貰っちゃったな!
つけっぱなしが基本って事で土台はOKです!それで先生、そのエアコン使用中ってどういう設定にするのが良いんですか?せっかくだから効率良く冷やす方法も教えて欲しいです!
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はい、かしこまりました(^ ^)
まずは日中ですが、設定温度は28度を推奨します。28度設定が一般的に節電効果に繋がると言われているんですよ。もし28度では冷えがイマイチだなぁと感じたら、日頃の設定温度よりは少しでも上げる事を意識して下さい。エアコンの冷房運転時に設定温度を1度上げるだけでも約10%の節電効果がありますので、無理のない範囲で設定温度を決めましょう。
次に風量。効率良く部屋の温度を下げるには、始めに「強風」で一気に下げ、冷えたら「弱風」又は「自動運転」にする方法がおすすめです。最初から「弱」にしてしまうと、設定温度に達するまでに時間が掛かってしまい、無駄な電気を使ってしまうので、メリハリを付ける事が大切です。
「強風」で一気に温度を下げる際は、扇風機やサーキュレーターも併用して、部屋の中に溜まった暑い空気を外へ出すようにします。こうする事で、消費エネルギーが一番掛かる起動時の強風運転時間を短縮する事が出来、節約にも繋がります。そして扇風機やサーキュレーターはそのまま併用し続けちゃいましょう。
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へぇ~、扇風機って冷えるまでかと思っていたけど、ずっとなんですか?冷えたらもう必要無さそうだけど。
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扇風機はね、良い仕事をしてくれるんですよ~。
エアコンのルーバーを上下に動かす設定にしている方も多いと思いますが、ルーバーは水平がおすすめなんです。冷たい空気は上から下に降りて行くので、水平にする事で自然と冷気は下に来ます。で、ここで扇風機の出番です。エアコンの電力を抑えるには、室温のムラを無くす事が大切なので、扇風機をエアコンの対角線上に置いて、冷気を上手く部屋中に循環させましょう。特に温度センサーのあるエアコン本体周辺は室温が高くなりがちなので、そちらにもしっかり冷たい空気が行くようにします。
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なるほどね!“ムラの無い室温”ですね!うちでも扇風機を併用するように、帰ったら早速ママに話します!
日中は分かったんですけど、寝る時はどうしたら良いんですか?
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今現在エコ娘くんはどうされているんですか?
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今は寝る時にタイマーを掛けて、3時間で切れるようにしてます。つけっぱなしだと何だかもったいない気がするし、明け方は冷えちゃうかな?って思って。でも実際は明け方から結構暑くなって来て目が覚めちゃうんですけどね(笑)
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エコ娘くんはタイマー派なのですね。
おすすめなのは夜間もつけっぱなしです。熱中症リスクの低減には暑さ指数(WBGT)の上昇を抑えること、それによって快眠を得ることが大切なんですよ。朝まで「つけっぱなし運転」にした場合はWBGTに大きな上昇は見られないのに対して、就寝3時間後にエアコンを切る「切タイマー運転」にした場合はエアコン停止後にWBGTが徐々に高まって行って、明け方にはWBGTが熱中症への警戒が必要とされる値まで達する日もあることが分かっています。暑くて寝苦しいと、熟睡に必要な深部体温の低下が妨げられて目が覚めてしまい、十分な睡眠が得られずに日中に疲れが残って夏バテを引き起こしてしまいます。もしそれでもつけっぱなしに抵抗を感じる方は、せめて気温や湿度の高い日だけでもつけっぱなし運転にする事をおすすめします。
あと、夜間は25~28度に設定するのが推奨されています。良い眠りの条件は室温が一定であること、室温を28℃以下に保つことです。あまり冷え過ぎても体調を崩してしまいますので、快適な室温と通気性の良い敷きパッド等寝具の併用で安眠を手に入れて下さい。
それともう1つ意識して頂きたいのが湿度です。寝る時の理想的な湿度は50~60%ですが、ムシムシして湿度が80%以上なんてこともありますよね。その時には最初に除湿(ドライ)で湿度を下げてから冷房にすると快適な涼しさを得る事ができます。就寝15~30分前からエアコンをONにしておくと寝室に入った時から眠りに快適な室温になりますので、湿度が高い時は就寝前に除湿にして寝る時に冷房に切り替えると良いでしょう。
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そっかぁ!湿度を下げるのも冷えやすくするコツなんですね!除湿ってどのタイミングでどれくらい使えば良いのか分からないからあんまり使った事が無かったけど、うちは湿気がいつも高いから、これからは使ってみますね!
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是非そうしてみて下さい。
良く「エアコンを使うと具合が悪くなる」とか「怠くなる」という声を耳にしますが、どれも原因はエアコンを使ったからではなく、過度な低温設定で冷えたから、もしくはエアコンの風が直接体に当たって冷やされたからです。ですので、暑いからと言ってルーバーを下方向に向けて体に直接風を当てる事は避けて、適切な設定を心掛けて快適な環境でお過ごし下さいね!
さて、夏のエアコンの使い方はマスターできたと思いますので、次の項目では昨今のエアコンに搭載されている便利な機能について見て行きたいと思います。
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それすごく知りたいです!うちもそろそろ買い換えようか?って話しているエアコンが1台あるので、機能も参考に出来たら助かります!よろしくお願いしまーっす!
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