本日のお題 【床暖房の種類】 |
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エコ次郎先生、こんにちは!最近朝晩が冷えますねー。ちょっと前まで家の中では靴下も履かないで床のひんやり感が心地良かったけど、今はもう靴下とスリッパが手放せないです。
あ、そう言えば前にエコ次郎先生のお家に床暖房を設置するって聞いた気がするんですけど、その後どうなりました?
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お~、さすが良く覚えていますね。無事に工事も終わりまして、今月の下旬から丁度使い始めたところです。
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そうなんだ!どうですか?使い心地と言うか、やっぱりあると無いとじゃ全然違います?
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そうですねぇ、「もう無い生活には戻れない」というのが私の感想ですね。今まで良くあんなに冷たい床で生活をしていたものだなぁと思う程に今は足元が暖かいですし、噂に聞いていた通り部屋全体が優しくほんわか暖まっているのでとても快適ですよ。
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そうなんだぁ~、羨ましいです。でも初期費用が高いんですよね?床暖房って。うちもあったらなーって思うけど、あんまり高いとパパとママに「うちも床暖房にしようよ!」って軽々しく言えないから。でも羨ましいです!!
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そうですね。確かに床暖房は初期費用が掛かるので手軽に設置という訳には行かないと思いますが、床暖房にもいくつか種類があって、予算に合わせて選ぶこともできますので、まずはどんな種類があるのかご紹介しましょう。
まず大きく分けると「電気式床暖房」と「温水式床暖房」の2種類があります。
電気式床暖房は、床下に敷いたヒーターで発熱させて暖める仕組みで、パイプの工事が必要無いこともあり、リフォームなどの場合に向いています。
温水式床暖房は一旦お湯を沸かし、そのお湯を床下に配置したパイプなどを循環させて部屋を暖めるシステムで、熱源となるお湯を1箇所で沸かしてパイプに送り込むので、1台の給湯器で複数の部屋を暖めることが可能です。
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へぇ、床暖房に種類があるなんて知らなかったです!
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そうですよね。ザックリと分けた2種類ですが、それぞれに更に細かい種類があるんですよ。
電気式床暖房には(1)蓄熱式床暖房、(2)PTCヒーター式床暖房、(3)電熱線ヒーター式床暖房があり、下記がそれぞれの特徴です。
(1)蓄熱式床暖房…主に電気代の安い深夜電力を利用して蓄熱し、日中に放熱させる。
(2)PTCヒーター式床暖房…自身の温度に反応して通電量を抑制するという特徴をもつ「PTCヒーター」を熱源に使用する方式で、暖房面の一部の設定温度が高くなるとその部分だけ発熱を抑え、無駄な電気を抑えられる。
(3)電熱線ヒーター式床暖房…サーモスタットや温度ヒューズが内蔵されているため安全性が高く、施工性も良い。
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PTCヒーターって初めて聞きました。床暖房に蓄熱式があるのもビックリ!色んな暖め方があるもんですね。
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床暖房と一言で言っても意外と深い世界なんですよ。
続いては温水式床暖房です。(1)温水式電気床暖房(ヒートポンプ)、(2)温水式ガス床暖房、(3)石油式床暖房がありまして、それぞれの特徴は下記の通りです。
(1)温水式電気床暖房(ヒートポンプ)…室外機と熱交換機を使って大気から熱を取り出し、その熱で循環液を温めて、その高温となった循環液を床下を通して床を温めるシステム。自然エネルギーを利用するため、エコでランニングコストが安いのが特徴。
(2)温水式ガス床暖房…床暖房専用、もしくは給湯器と兼用のガスボイラーで沸かした湯を利用する方式。ガス式はヒートポンプ式より立ち上がりが早いのが特徴。
(3)石油式床暖房…床暖房専用の灯油ボイラーで沸かした湯を利用する方式。ランニングコストが安め。
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こんなに種類があったなんて。これなら予算に合わせて選ぶことが出来るから、検討できるご家庭も増えますね!私もパパとママに話してみようと思います!ママも酷い冷え性で、毎年冬は靴下を重ね履きしたりレッグウォーマーで寒さを凌いだりしているから、あったらいいな♪
ちなみにエコ次郎先生のお家はどの床暖房にしたんですか?
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我が家は私の師匠の勧めでヒートポンプ式温水床暖房にしました。まだ使い始めたばかりで電気の使用量が分かりませんので、決め手となった“ランニングコストが安い”と言う点が実際どれくらいのものなのかはこれからですが、今の時点では思い切って設置して良かったです。
使ってみて意外な発見もありましたよ。今まで雨や曇り空で洗濯物を外に干しても乾かない日は、浴室衣類乾燥で乾かしたり、コインランドリーを利用していました。けれど床暖房を点けていると室内の空気が暖まっているので、洗濯物を室内干ししておくとこれが結構乾くんです。今は夜の団欒の時しか床暖房を使用していないので寝る前に電源を切るのですが、「明朝は忙しくて洗濯機を回す暇が無いから夜のうちに洗って部屋干ししておいて、朝すぐに外に干せる状態にしておこう」という時でも、余熱で結構乾いてしまっているんですよ。そうなると翌朝外に干しても昼過ぎには乾くので、午後も外出の予定があることの多い妻は助かると言っていますね。
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それって一石二鳥じゃないですか!洗濯物は盲点だったな。
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二鳥よりもっとだと思います。室内はエアコンや石油ファンヒーター、洗濯物で浴室衣類乾燥を使用していたらダブルで電気代が掛かりますし、浴室衣類乾燥は換気も一緒に回していないと洗濯物の湿気で浴室内の湿度が上がってしまって、カラッと乾かないんですよね。しかし換気もするとどうしても温度は下がるので乾くまでに時間が掛かってしまう。乾きにもムラがありますしね。でも床暖房の室内でしたら輻射熱で部屋中が暖まっているので、ただ干しておくだけで良いのです。洗濯物の場所を定期的に入れ替えて乾き具合を心配することもありません。この点だけ見ても設置した価値は十分にあったと思っています。
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聞けば聞くほど、益々興味が湧いてきました!衣類乾燥は棚ぼたっていう感じかなと思ったんですけど、推奨されている効率的な使い方っていうのもあるんですか?少しでも有益な情報は知っておきたいです!
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もちろんお得な使い方はありますよ。床暖房は床から部屋全体を暖め、風もなく頭寒足熱の理想的な暖房と言われていて、基本的にはエアコンなど他の暖房の併用が不要です。ただ、立ち上がりが電気式よりも早い温水式でもエアコンやファンヒーター程の速暖性は無いので、なるべく早く暖めたい場合は使い始めだけエアコン等を併用すると良いでしょう。
床暖房が最もエネルギーを消費するのは、部屋が冷えた状態で電源をONにして、起動してから一定の温度に達するまでです。一度暖まってしまえば低いエネルギーで済むので(立ち上がり時のおよそ3分の1以下)、なるべくON/OFFを繰り返さないことが大切です。また、電源をOFFにしてもしばらくは暖かさが続くので、外出や就寝の際は間際ではなく30分程前に電源を切るようにすると、その分の光熱費がカット出来ます。
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より良い使い方ってやっぱりあるんですね!もうねぇ、興味津々で今すぐ欲しいっ!そんな勢いです(笑)
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なかなか即決できるものでは無いと思いますが、エコ娘くんのその情熱がご両親の心に響いたら嬉しいですね。陰ながら応援しています。
補足なのですが、床暖房は床からの輻射熱で部屋を暖める仕組みなので、床暖房対応ではないラグやカーペットを敷いたり、床に密着する大きめの家具などを置いたりすると熱の伝わり方が鈍くなってしまいます。その為、床を覆うような家具や敷物は置かず放熱を促すようにする点と、窓から冷たい外気がなるべく入らないように厚手のカーテンで遮断したり、保温効果の高いカーテンを選んだり、断熱シートを貼って熱気が逃げるのを避けたりするのがおすすめです。この点もご両親へのアピールに盛り込んで頂けたらと思います。
さて、ここまで詳しくなったら、床暖房の種類別のメリット・デメリットも知りたくなりますよね?次の項目ではそこを詳しくご案内させて下さい。
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さすがエコ次郎先生、良く分かっていますね!笑 ではよろしくお願いしまーす!
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